2016年11月12日 空木岳

11月の第1週目に雲取山、至仏山、両神山に登ったばかりですが、なんと第2週目も天気が良さそうだったので、このチャンスを逃すまいと空木岳と八ヶ岳(赤岳)に登ってきました♪
至仏山で雪山の楽しさを思い出し、雪山を再び味わいたくなったので、雪が積もっていそうなこの2山に白羽の矢が立ちました。
さて初日は空木岳。
空木岳は関西から比較的近いので(といっても最寄りの駒ヶ根ICまで3時間半から4時間はかかりますが…)、いつでもいけると思っていたら、いつの間にか百名山74番目になってしまいました。
今回は池山尾根ピストンに挑戦!
往復約18㎞、標高差約1,800m、コースタイムは約半日という超ハードコースで、出発前は不安しかなかったけれど…苦労を乗り越えた先では夢のような絶景を味わうことができました♪

【天候】快晴
【コース(標高)・時間】
駐車場(1,275m)6:50 → 登山口(地蔵下)(1,250m)7:05 → 登山口(林道終点)(1,365m)7:20 → 池山小屋分岐(1,750m)8:10 → マセナギ(1,970m)8:40 → 空木平カール分岐(2,530m)10:20 → 駒石(2,655m)11:00 → 空木岳(2,864m)11:50 → 空木平避難小屋(2,600m)13:20 → 登山口(林道終点)(1,365m)16:25 → 登山口(地蔵下)(1,250m)16:40 → 駐車場(1,275m)17:00
(※標高はおよそです)


11月10日(出発の前々日)。
天気予報を確認すると今週も天気がよさそう♪
今週は山をお休みするつもりだったのですが、快晴予報なので行くしかない(と自分を納得させる)。
ということで、すぐさまレンタカーを予約しました。

11月11日(出発の前日)。
定時ダッシュで帰宅。空木岳は関西から近いので、いつもよりはゆっくりできます。
いつもは仕事終わりのくたくたの状態で徹夜で運転して登山口まで向かうのですが、今日は自宅で4時間ほど寝てからの出発です。

AM1:30
自宅を出発。4時間も寝たので絶好調。このまま登山口に一直線と思っていたら…まさかの高速の入り口で道を間違えるという初歩的なミスをしてしまいました(T_T)。
京都・名古屋方面に乗るはずが、間違えて大阪方面に乗ってしまいました。関西人あるあるかもしれませんが、大山崎ジャンクションは非常にわかりにくいのです。残念ながら16㎞先の茨木ICまで逆戻り(T_T)。ただ、料金所のおじさんに相談したところ、特別転回という制度があるそうで、無料でUターンできたのが救いでした。
NEXCO中日本
http://www.c-nexco.co.jp/safety/justincase/mistake/
みなさん、高速道路をうっかり乗り過ごしてしまった時は、この制度を覚えておいてください。計30㎞30分ロスしましたが気を取り直して出発。

4時間寝たとはいえやはり高速道路の単調な運転は眠気を誘うようで、途中のSAで10分ほど仮眠しました。

AM6:15
駒ヶ岳SAに到着。千畳敷方面がちらっと見えます。
「しんどい空木岳はやめて、ロープウェイで一気に高度を稼げる木曽駒ヶ岳にしないか」という悪魔のささやきが聞こえてきます…
一瞬負けそうになりましたが、何とか邪念を振り払いました(笑)。

駒ヶ根ICを降りると一気に景色が開けます。再び悪魔のささやきが聞こえてきますが、今回も何とか邪念を振り払いました(笑)。登山口へはこぶしの湯方面から向かいます。

道中は親切な看板が多くあります。
ところで、看板に書いてあった養命酒が気になったので、少し調べてみたところ、養命酒の工場が駒ヶ根市内にあるらしい。しかも、なんと養命酒は、空木岳の花崗岩層に磨かれた軟水を使って製造されているそうです!これは効力がありそう。工場見学もできるそうなので、空木岳や木曽駒ヶ岳にお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください。
ちなみに、養命酒製造さんは超優良企業。他社には真似できないユニークな商品は強いですね(^_^)。このブログもそうなれるよう頑張ります!

話は山登りに戻ります。

池山林道に到着。こちらはかなりの悪路で有名です。
ところで、悪路といえば、皇海山の栗原川林道を思い出します(>_<)。
山登りより運転の方がしんどい山なんてそうそうないのでは…
栗原川林道ほどではなかったのですが、運転によってはパンクします。いつものように超のろのろ運転でなんとかパンクを免れました。

AM6:50
駐車場に到着。残念ながら、この時期は林道終点の駐車場まで上がれないので、手前の駐車場に駐車します。トイレもあります。

登山口(地蔵下)は林道を500mほど下ったところにあります。


AM7:05
登山口(地蔵下)まで下りてきました。
いよいよ長い長い1日がスタートします。明るいうちに戻ってこれるでしょうか…

林道終点駐車場まではこのような樹林帯。

登山口から少し歩くと、三本木地蔵に到着。お地蔵さんに旅の無事を祈ります。お祈りをすると、気が引き締まるのと同時に、見守っていただいているという安心感で緊張がほぐれますね(^_^;)。

出発から15分ほどで林道に合流します。


林道終点駐車場に到着。本当だったらここからスタートできたのですが…
ただ、空は雲一つない絶好の登山日和なので、これ以上不満は言いません(^_^;)。
ちなみに、ここの東屋からは南アルプスが一望できます♪(帰りに撮影しました)。

ここにもトイレがあります。

駐車場の奥(トイレと反対側)に本来の登山口(林道終点)があります。

AM7:20
登山届を提出し出発です。

序盤はハイキングコースなのでかなり歩きやすいです♪
落ち葉の絨毯がもふもふでした♪

篭ヶ沢の岩窟への分岐。

野生動物観察棟と池山への分岐。

旧池山小屋との分岐。このように、空木岳には、要所要所に親切すぎるくらい標識があります。


登山口(林道終点)から50分ほどで池山小屋分岐に到着。
池山と池山小屋にも行ってみたかったのですが、今回は先を急ぎます。

ここには水場もあります。帰りにおいしくいただきました(^_^)。

ここからは遊歩道経由と登山道経由に分かれますが、何の疑問を感じることなく遊歩道を選びます(苦笑)。

尻無に到着。ここで登山道と合流し、遊歩道は終了となります。

徐々に登山道っぽくなってきました。

AM8:40
水場から30分ほどでマセナギに到着。マセナギとはてっきりこの木のことをいうのかと思っていましたが、実は近くの崩壊地のことをいうそうです。

マセナギからしばらくすると、道は少しずつ険しくなります。

AM9:00
ここからヤセ尾根に突入です!
みなさんのブログでもつっこまれていますが、確かにこの先何mかがわからない(苦笑)。



道はさらに険しくなりますが…


時折反対側の山々が顔をのぞかせます。このあたりから徐々に雪が現れます♪

ヤセ尾根に突入してから30分ほどで迷尾根に到着。
迷尾根って縁起が悪い名前ですね…ここでようやく山頂まで半分くらい。
ここでヤセ尾根は終了です。距離でいうと1㎞ないくらいでしょうか。
ちなみに、大地獄、小地獄は知らずに通過していました。地獄と感じるような危険個所はなかったような…

迷尾根から30分ほどで、ついに本格的な雪道になります\(^o^)/。
雪を見るとほんとテンションがあがりますね♪この辺はツボ足でも大丈夫でした。

AM10:20
迷尾根から50分ほどで駒石ルートと空木平避難小屋ルートの分岐に到着。

後ろを振り返ると…南アルプスが一望できます♪
駒石ルートは尾根を、避難小屋ルートは谷を登ります(どちらからでも山頂にはいけます)。
避難小屋ルートの方が少しだけ早く山頂に着くみたいなので、避難小屋ルートを選んだのですが…しばらくするとトレースが消え、ピンクリボンもなかったので、引き返します(結果的に引き返して正解だった)。
10分ほどロスして駒石ルートへ仕切り直し。

駒石と目指す山頂がついに姿を現します♪
ここからはカメラが手放せませんでした(^_^)。

明日登る予定の八ヶ岳も見えます。一番左端のきれいな三角形は蓼科山かな。その奥には浅間山も。
下には綿菓子のような雲海が。このときは雲が上がってくるのではないかと不安になりペースを速めます。

駒石と山頂が徐々に近づいてきます。このあたりからクラスト(氷化)してきたので、毎度おなじみのチェーンスパイクを装着。

駒石まであと一息。それにしても気持ちいいくらいの青空

右を見ると木曽駒が。

AM11:00
駒石に到着。分岐から30分ほどでした。
確かに大きいのですが、金峰山の五丈岩をイメージしていたからか、思っていたより小さく感じました。
回り込めば上に登れるみたいです。

そして、駒石を過ぎると…来たー\(^o^)/。山頂まで一直線♪
ちなみに、山頂から右下へ下ったところは木曽殿越。千畳敷からの縦走で、数多くの登山者の心を折ってきた、最後の難関でもあります。

駒石から40分ほどで駒峰ヒュッテに到着。
中に入ろうとしましたが、鍵がかかっていたのか雪で入口が凍っていたのか、入ることができませんでした。

ここのテラスからはめっちゃ贅沢な景色が味わえます♪
仕事に疲れたときはここまでワープしたい(^_^;)。近くにこんな喫茶店があれば毎日通うだろうな。

ここまで来れば山頂はあと少し。

避難小屋ルートと合流。山頂まであと100mです。
この看板を見るまでは、偽ピークではないかと内心びくびくしていました(苦笑)。
標識を見て、池山からここまで約10㎞もあったのかと驚き(この標識間違っていないかな?)。
10㎞を超える標識があったら絶望しかありません(確か屋久島で絶望した記憶が)。
ここから10分で…


AM11:50
やったー\(^o^)/。ついについに山頂に到着しました♪
出発から約5時間。本当にお疲れさまでした!
がんばったご褒美なのか山頂の展望は最高♪5時間かけて登るだけの価値はありました。

まず目を引くのが南側の南駒ヶ岳とそれに向かう稜線♪
深田久弥氏も空木岳と南駒ヶ岳を天秤にかけたくらい南駒ヶ岳もすばらしい山です。
今日は時間がないけど、今度来る時はあちらにも足を運びたい。
奥に見えるのは恵那山かな。

東側には南アルプス\(^o^)/。
左から甲斐駒、仙丈、北岳、間ノ、塩見、荒川、赤石、聖、光と続きます。
南アルプスは本当にひとつひとつの山が大きい!
いつか冬の南アルプスにも挑戦してみたいですね。
この頃には
いつの間にか雲海も消滅していました。

塩見岳の奥には富士山も♪

西側には御嶽山。その奥には白山も見えました。
独り荘厳にたたずむ御嶽山の姿はアルプスにも引けを取りません。御嶽山にはまだ登れていないので、平穏に山頂まで登れる日が早く来ることを願うばかりです。
思えばあの日、職場の同僚たちと白山に登るため、麓の宿に向かう途中でした。当初は御嶽山も候補に挙がっていたため、あの時ひとつ違った選択をしていたら今どうなっていただろうかと、今でも胸が締め付けられる思いです。

北側には木曽駒ヶ岳。その奥には乗鞍岳と北アルプスが見えました。
今日の木曽駒は大賑わいでしょうね。こちらはひとりで山頂を満喫♪

登ってきた尾根。奥には南アルプスと八ヶ岳も見えました。

このアングルおすすめです。景色がすばらしすぎて、ずっと山頂にいたい気持ちでしたが、帰りも長丁場なので30分ほどで下山します(>_<)。

★動画★


(※風の音にご注意ください)


下りは、避難小屋ルートにもトレースがあったので、こちらから下ります。

尾根の駒石ルートとは違い、こちらは雪がかなり残っています。
積雪が多いと雪崩れそうでこわい。



深いところでは膝下まで埋まります(>_<)。慌ててゲイターを装着。
下りなので楽しくばんばん下れますが、上りだとラッセルが大変そう。

避難小屋から見た山頂。
ここの避難小屋はいろんな噂があるみたいですね(>_<)(怖かったので写真は撮らず)。
ただ、ラッキーなことに男性が2人休憩していたので、あまり怖さはなかったです。
ちなみに、
ここのトイレはめっちゃきれいでした♪ここでのトイレは助かります(>_<)。

ここからも南アルプスが一望できます♪

避難小屋を過ぎると、道が少しわかりにくくなります。そのまま谷沿いに下ってしまわないよう注意してください。尾根を目指して進むと分岐に戻れます。行きは駒石方面から登ってよかったと改めて思いました。
その後はひたすら下ります。

下りの遊歩道はめっちゃ長かった(>_<)。

PM4:25
登山口(林道終点)に無事戻ってきました。
駐車場まではあと一息ですが、ここまで来れば一安心♪

夕焼けに染まる南アルプス。
今日は急いで大阪に帰らなくていいのでゆっくりと景色を楽しみます♪
思えば今日も終日快晴でした♪山の神様ありがとうございました\(^o^)/。

PM4:40
登山口(地蔵下)に戻ってきました\(^o^)/。
往復約10時間。コースタイムは少し巻けましたが、本当に長い長い1日でした。


空木岳は、一般的なルートである池山尾根ルートと千畳敷からの縦走ルートともにかなりの距離と標高差があり非常にしんどいですが、苦労に見合うご褒美(絶景)が山頂で待っています♪
ただ、天気が悪ければ本当にただの修行なので、天気がいい日に登ることをおすすめします。
次回は違う季節に、千畳敷からの縦走ルートにチャレンジしたり、南駒ヶ岳方面にも足を運びたいです。


さて、下山後はこぶしの湯で汗を流します。こちらは21時まで営業しているので便利です。
露天風呂からは南アルプスが一望できるそうですが、今回は日が暮れていたので見えませんでした。残念(T_T)。
温泉でゆっくりしたあとは、いつものように宿泊先の諏訪市内のネットカフェに向かいます。

2日目(八ヶ岳(赤岳))につづく