2017年2月16日 唐松岳

今回は厳冬期の唐松岳をご紹介します♪

みなさんご存知のとおり、唐松岳は雪山初心者(完全な初心者は不可ですが)が北アルプスで登れる数少ない山のひとつです(ただし、これは快晴・微風の日に限り、普段は(特に厳冬期は)暴風が吹き荒れ、上級者でも山頂に立つことは難しい山です(^_^;)。)。
唐松岳は、雪山をはじめた人の最初の大きな目標であり、また雪山初心者の卒業試験的な山ではないでしょうか。

実は、今回の唐松岳の数日前に、甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根)と木曽駒ヶ岳の日帰りにチャレンジしたのですが、甲斐駒ヶ岳はラッセル地獄によるタイムアップで、木曽駒ヶ岳は吹雪による悪天候で、撤退となってしまいました。そんな後だったので、しばらく雪山はいいかなと思っていたのですが、大阪に帰ってきた次の日(火曜日)に見た天気予報では、木曜日は日本列島が高気圧に覆われる絶好の登山日和。なかなか晴れない厳冬期にこれを逃すのはもったいないので、なんとか仕事を調整し、木曜日1日だけ休めることになりました。本当はこの冬一番の目標であった西吾妻山の樹氷(スノーモンスター)を見に行きたかったのですが、関西から西吾妻山への日帰りは厳しいので、今回は関西から日帰りでいける(限界の(笑))唐松岳に白羽の矢が立ちました。

こうして急遽のぞんだ唐松岳。三百名山ということもあり、内心はそこまで期待していなかったのですが、序盤から信じられないくらいの絶景が待っていました♪雪山初心者がこんな絶景を味わってもいいのかと思うほどの絶景です\(^o^)/。山としては三百名山ですが、景色でいうと、間違いなく百名山、いや十名山に入ると言っても過言ではないでしょう。

冬の北アルプスはなかなか天気に恵まれませんが、数少ない快晴・微風のチャンスにぜひ訪れてみてください(^_^)。


【天候】快晴♪
【所要時間】登り(八方池山荘から):約2時間半、下り:約1時間半、休憩:約30分
【コース(標高)・時間】ゴンドラ八方駅(770m)8:05 ー(コンドラ・リフト)→ 八方池山荘(1,830m)8:30~8:45 → 八方ケルン(2,035m)9:23 → 唐松岳頂上山荘(2,610m)11:05 → 唐松岳(2,696m)11:25~12:00 → 八方池山荘 13:30
(※標高はおおよそです。)


さて、唐松岳へのアクセスですが、関西から車で白馬への日帰りは厳しいので(私は車の運転が嫌いなこともあり(^_^;))、高速バス(スキーのツアーバス)で行くことにしました。この日は平日だったため、直前でもなんとか予約はとれたのですが、関西からの日帰りだと、帰りのバスは白馬八方バスターミナルを14時半発とのこと。唐松岳のコースタイムは、八方池山荘からでも往復7時間35分かかるので(実際はかなり巻けますが)、ゴンドラの出発時間(この日は平日なので8時運行開始)や、バスターミナルからスキー場までの移動時間を考えると、このバスで帰るのは厳しそう。かといって、翌日は仕事を休めないので、どうしたものかと悩んでいたら、名古屋へのバスであれば、白馬八方バスターミナル近くのコンビニから16時15分発のバスがあったので、復路はこちらのバスを利用し、少し贅沢ですが、名古屋からは新幹線で大阪に帰るプランにしました(その分お金はかかりましたが、今回の唐松岳はそれだけの価値がありました♪新幹線代をケチらなくてほんとよかった(^_^;))。

出発はいつもの新大阪駅から。前回の大日ヶ岳は大阪から近いので23時半集合でしたが、今回は白馬と遠いので、少し早めの22時集合でした。それでも仕事終わりでも十分間に合うのでほんと助かります。

ちなみに、この時期は大学の期末テスト後だったせいか、大学生らしき若者たちでごった返していました。私はスキーを社会人になってからはじめたのですが、大学生の時からやっておけばよかったとほんと思います(^_^;)。

バスに乗り込むと、いつものことながら登山者は私だけのようですが、そんなことは気にしません(苦笑)。

スキーのツアーバスは4列シートが大半でつらいのですが、夜行バスには慣れたもので、途中停車するSA以外は、ほぼ眠れました(^_^)。

夜行バスに揺られること約8時間半。7時頃に白馬八方バスターミナルに到着しました。外は予報通りの快晴\(^o^)/。正面にはモルゲンロートの白馬三山が♪八方池山荘で前泊した人たちは、最高の朝だったでしょうね。うらやましい(>_<)。

ゴンドラは8時運行開始なので、バスターミナル併設のインフォメーションセンターで準備をします。

こちらは遠見尾根と五竜岳。真っ白な山と青空のコントラストには嫌でもテンションがあがります。

バスターミナルから徒歩で約10分。ゴンドラリフトアダムに到着です。運行開始前ですが、すでに行列ができていました。インフォメーションセンターで少しゆっくりしすぎました(^_^;)。
ここからゴンドラとリフト2回を乗り継いで、八方池山荘まで上がります。お値段は往復で2,900円。ちなみに、チケットはゴンドラとリフト2回それぞれに乗る時に計3回買わなくてはならず少し面倒です。

ゴンドラは所要時間約8分で一気に1,400mまで運んでくれます♪いっそのこと山頂まで運んでくれてもいいのですが(苦笑)。

出発です\(^o^)/。

あっという間にゴンドラトップに到着。ほんとゴンドラには感謝しかありません。ここで既に森林限界を超えていて、まわりは絶景だらけ♪ちなみに、こちらは妙高山・火打山・高妻山方面。

ゴンドラの後は、リフトを2回乗り継ぎます。まずはアルペンクワッドリフト。

次はグラードクワッドリフト。ですが、右を見ると…(ちなみに左奥には鹿島槍五竜が見えるのですが、この時はゲレンデと一体化しているように見え全く気づきませんでした(^_^;)。)

白馬三山が\(^o^)/。スキー場内でこの絶景はすごい!

グラードクワッドリフト出発です。リフトってほんとにわくわくしますよね♪この日は快晴なのでなおさらのこと(^_^)。

振り返ると麓が一望できます。

いよいよ八方池山荘が見えてきました。

ふと左を見ると…鹿島槍ヶ岳と五竜岳です♪そして、ふたつを結ぶのが八峰キレット。

鹿島槍五竜をズーム。この景色はやばい\(^o^)/。出発前なのにこんなに感動したのは初めてです(>_<)。右手に見える白馬三山もすごかったけれど、こちらも超絶景。雪山やスキー・スノボをしない人でも、ここまでならゴンドラ・リフトで上って下れるので、快晴の日を狙って、ぜひこの絶景をご覧ください。

鹿島槍五竜の絶景に酔いしれているうちに、八方池山荘に到着。ゴンドラとリフトで約30分でした。ちなみに、八方池山荘は奇跡の通年営業。ここで前泊できたら最高でしょうね(>_<)。お金と休みの都合がついたらぜひ泊まりたい。こちらでトイレをお借りし、アイゼンを装着します。

いよいよ出発です。八方尾根はバックカントリーの聖地でもありますが、まだまだ未熟な私はアイゼンとダブルストック(後ピッケル)で挑みます。
ちなみに、今まで後立山には縁がなく、今日が初めての後立山。まさか後立山デビューが雪山になろうとは思いもしなかった(^_^;)。

よく見ると、平日にもかかわらず、すでにたくさんの人が登っています。さすが人気の雪山ですね。みなさん今日の快晴を待ち望んでいたんですね(^_^)。ちなみに、7割くらいがバックカントリーで、外国人もちらほら。

後ろも相変わらず絶景で、何度も振り返ってしまいます。

白馬三山も全容を現しました♪

八方池山荘はほんとすばらしいロケーションにあります。このロケーションで通年営業とは信じられません。

今回(前半)の主役は鹿島槍五竜に決定\(^o^)/。それにしても、八方尾根は景色良すぎです!出発からこんな贅沢な景色を味わえるなんてそうそうありません。帰りのバスの時間があるのであまりゆっくりはしていられないのですが、この絶景なので何度も立ち止まって写真を撮ってしまいます(苦笑)。

進行方向右手の谷(押出沢かな?)にはシュプールが描かれていました。バックカントリーの人たちはここから滑り降りるんですね!バックカントリーをはじめたばかりの私にはまだまだ先の話(^_^;)。

出発から約15分で八方池山荘があんなに小さくなりました。私の後ろからもみなさん続々と登ってきます。

白馬三山もかっこいいのですが…

今回は鹿島槍五竜に軍配が♪ほんと君たちかっこよすぎです(^_^)。

八方山ケルンに到達。この先には…

唐松岳と不帰キレットが姿を現しましたが、ここから唐松岳鉄板の暴風が襲いかかってきました(>_<)。台風並みの暴風で、しかも向い風なので、全然前に進みません。樹林帯がないので、風をもろにくらいます。目の前に第2ケルンが見えるのですが…

暴風のせいで、第2ケルンまで来るのも一苦労。

第2ケルンから約5分で有名な八方ケルンに到着。確かに人の顔に見えますね(^_^)。

不帰キレットの迫力がすごい!

次は八方ケルンに到着。こちらはあの有名な八方池との分岐点ですが、八方池は完全に雪の下に埋まってしまっているので、今回はスルー。

青空に向かって登ります。

尾根筋っぽくなってきました。ここから少し樹林帯になります。風は相変わらずの暴風ですが、樹林帯では少し風が落ち着くのでありがたい。ここからピッケルに持ち替えました。ちなみに、この辺りで撤退する人が多数でした。私も撤退が頭をよぎりましたが、先行者がいるのでもう少し頑張ることにします。

頑張って先行者についていきます!

唐松岳はまだまだ遠い。

不帰キレットが間近に!

不帰キレットをズーム。この姿はまさにスノーモンスター。

シュカブラの上を登っていきます。ものすごく申し訳ない気持ちになりますが仕方ありません(^_^;)。

それにしてもほんと芸術的なシュカブラです。唐松岳が普段いかに強風にさらされているかわかりますね。

八方池山荘ははるか下になりました。

この辺りは暴風で雪が飛ばされています。

険しそうに見えますが、アイスバーンはほとんどなく、この日のコンディションなら特段問題ありませんでした。

いつの間にか先行者はひとりだけになってしまいました(>_<)。それにしても、この景色はまさに雪山!

左を見ると五竜岳と並びました。鹿島槍は一旦五竜に隠れてしまいます。

尾根筋もここを越えるとようやく終了です。この先には頂上山荘がありますが、この先にさらなる絶景が待ち構えていようとはこの時は思いもしませんでした。

ちなみに、雪が吹き飛ばされている箇所はこんな感じでアイスバーンになっているので注意が必要です。

ついに頂上山荘に到着しました(^_^)。のですが、山荘より前に、正面に現れた絶景に目を奪われてしまいます。そう、剱岳と立山のお出ましです\(^o^)/。頂上山荘そっちのけでふたりを撮影(笑)(頂上山荘は左下になんとか写っています)。雪を纏った剱岳はめっちゃかっこいい♪そして、夏はたくさんの登山者を受け入れている立山も、厳冬期は登山者を寄せ付けない3,000m級本来の険しい姿をしています。

剱岳をズーム。このときばかりは望遠レンズを持ってこなかったことを後悔しました(T_T)。

五竜岳方面。五竜岳の後ろには北アルプス中南部の絶景が広がっています\(^o^)/。それにしても、頂上山荘の立地はすばらしい。

そして、目指す唐松岳山頂はあちら。先行者もいなくなり、トレースもありませんが、少し風が穏やかになってきたので、ここまで来たら、行くしかありません(^_^;)。

絶景でなかなか前に進みません(笑)。

ルートどりには少し悩みましたが(後続の人が私のトレースを辿ることになるので)、難しいところはなく、山頂まであと一息。

頂上山荘から約20分(出発から約2時間半)。ついに厳冬期の唐松岳山頂に到着です\(^o^)/。後立山特有の黄色い標識が見えたときには、思わず両手を上げて喜びました。
夏は大混雑の頂上も、今日は一人きり(^_^;)。しかも、快晴とあれば、こんな贅沢はありません。ここからは360度の絶景が楽しめます♪

ちなみに、山頂の標識はもうひとつあります。個人的にはこっちの方が好き。
剱岳・立山をバックに一枚。

毛勝三山(左から猫又山、釜谷山、毛勝山)、日本海方面。

恥ずかしながら、私はこの日まで毛勝三山のことを知らなかったのですが、剱岳・立山に引けを取らない存在感です。

剱岳・立山方面。後半の主役は君たちです(^_^)。

やっぱり剱岳に目がいってしまいますね♪

北ア中南部の山々も見えます♪写真ではわかりにくいのですが、あの槍ヶ岳も見えました\(^o^)/。

五竜岳をズーム。剱岳に引けを取らない隆々しさ!

そして、あやうく忘れるところでしたが、白馬三山方面。それにしても、白馬三山の存在がかすんでしまうほどの絶景を楽しめる唐松岳は凄すぎます。春夏秋にはまだ来たことがないのですが、ここならいつ来ても楽しめますね。

妙高山・火打山・高妻山方面。その奥は日本海。冬はなかなか晴れない新潟方面も、今日は快晴(あの谷川岳も快晴だったようです)。

四阿山・浅間山方面。

八ヶ岳・南アルプス方面。こちらはかなり霞んでいます(>_<)。

来た道を振り返るとみなさん続々と登ってきています。ひとり独占の山頂ももうすぐ終わり(^_^;)。

結局30分ほど山頂で絶景を楽しみました\(^o^)/。厳冬期の山頂は寒すぎるので、いつもは30分もいれないのですが、あまりの絶景に感覚が麻痺していたのかもしれません(^_^;)。最後に剱岳・立山を楽しんで下山とします。


360度の絶景を動画でもお楽しみください♪(※風の音がすごいので音量にはご注意ください。)

頂上山荘まで戻ってきました。行きはスルーしてしまいましたが、帰りはしっかりと撮影(苦笑)。

このアングルでの五竜岳も見納め。来年の冬はあちらからこちらを眺めたいですね\(^o^)/。

ここから一気に下山。絶景に飛び込んでいきます。

まだまだ続々と登ってきます。

鹿島槍五竜再び。お昼になってだいぶ霞んできました。

やっぱり雪山の下山は早い。しかも、行きは向い風だった暴風が、帰りは追い風になるので、嫌でも前に進みます(笑)。



風の強さが伝わってくる動画です。(※風の音がすごいので音量にはご注意ください。)

八方池山荘が見えてきました。


山頂から約1時間半。無事八方池山荘に戻ってきました。帰りのバスには余裕で間に合いそうです。

白馬八方尾根スキー場名物のリーゼングラートコースを一枚。

それにしてもすごいコブです。私もあんな感じで滑れる日が来るのでしょうか(^_^;)。

帰りの一枚。空は雲ひとつない快晴ですが、山は相変わらずの暴風。今回無事に登頂できたのはほんとラッキーでした(^_^)。
今日みたいな雪質であればほぼスキーで登れそうだったので、次回はバックカントリーで挑みたいと思います♪

おしまい。