2017年5月29日 朝日岳(朝日連峰)

さて、幌尻岳に続いて今回みなさんにご紹介するのは朝日岳です。朝日岳という山は日本各地にあるのですが(例えば、那須の朝日岳や会津の朝日岳など)、私が今回ご紹介するのは、山形県にある百名山の朝日岳です。山形県と新潟県の県境上のいくつもの峰々が連なるエリアにあり、朝日連峰とも呼ばれています。百名山の中では陰に隠れがちで、那須の朝日岳や二百名山の会津朝日岳の方が有名かもしれません。かく言う私も、過去の東北遠征では、鳥海山、月山、岩手山といった東北の有名どころばかりを優先してしまい、気がつけば東北の百名山は飯豊山と朝日岳を残すだけになっていましたが、今回登った感想は、「なんでもっと早く登らなかったのか」と自分を責めたくなるくらいのすばらしい山でした。是非みなさんにも朝日岳のすばらしさを知っていただきたいと思い、厳冬期の唐松岳やスノーモンスターだらけの西吾妻山、残雪期の立山といった超人気の山々よりも先にご紹介することにしました。これから紅葉もきれいみたいなので、ぜひ登ってみてください\(^o^)/。

【天候】快晴♪
【所要時間】登り:約4時間半、下り:約3時間、休憩:約30分
【コース(標高)・時間】古寺鉱泉下駐車場(655m)5:05 → 古寺鉱泉(690m)5:10 → 一服清水(1,150m)6:10 → ハナヌキ峰分岐(1,140m)6:25 → 古寺山(1,500m)7:20 → 小朝日岳(1,647m)7:53~8:00 → 銀玉水(1,650m)8:48 → 大朝日小屋(1,780m)9:17 → 大朝日岳(1,870m)9:30~9:55 → 小朝日岳 11:18~11:25 → 古寺鉱泉 13:24 → 古寺鉱泉下駐車場 13:27
※標高はおおよそです。


さて、今シーズンの雪山はGWに登った白馬岳・巻機山で手仕舞いのはずでしたが、5月28日(日)29日(月)は東北地方に快晴予報が。東北地方で残る百名山は飯豊山・朝日岳というどちらも超ハードな山で、今年の大雪でまだまだ雪が残っているとのことでしたが、せっかくの快晴を逃したくなかったので、ダメもとでチャレンジすることにしました。とは言っても、今回は月曜日しか休めなかったので、かなりハードですが、どちらも日帰りで挑むことにしました。帰りの夜行バスの都合上、初日に飯豊山、2日目に朝日岳のスケジュールを組んだのですが…初日は天気の回復が遅れ、飯豊山は中止に(T_T)。代案として、以前吹雪でホワイトアウトになり撤退した安達太良山に急遽変更。山頂からの雲海を期待して登りましたが、残念ながら標高が足りず、山頂付近はガスガスでした(T_T)。
2日目は当初の予報通りの快晴予報。当初予定していた朝日岳か、飯豊山のリベンジか(この時の本命は飯豊山だったのです)非常に悩んだのですが、結局帰りのバスの時間もあるので、当初予定していた朝日岳に向かいました。この時はまだ朝日岳のすばらしさを知らなかったので、飯豊山に後ろ髪を引かれる思いでした。

さて、安達太良山から下山後、朝日岳に向けて車を走らせましたが、途中でコメリに寄りました。目的は防虫ネット。この時期の朝日岳は(朝日岳に限らずですが)ブヨが大量発生します。直近のヤマレコでも、ブヨがひどいと書かれていたので、今後の山登りでも使うだろうと思いこの際購入することにしました(結果は買って大正解でした\(^o^)/)。その後、寒河江市内にある温泉「ゆ〜チェリー」でひと風呂。そこから本日車中泊をする「道の駅おおえ」へ。今まではネットカフェに前泊することが多かったのですが、なんと実家に寝袋があったので、この前の祖母山・韓国岳で車中泊にチャレンジしてみました。慣れると意外と寝れるもので、車中泊だと登山口または登山口のすぐ近くで休めることもあり(人気の山ではこれはめっちゃ重要です)、最近は車中泊がメインになりつつあります(^_^;)。

翌朝午前5時。
古寺鉱泉駐車場に到着しました。まさかの寝坊で1時間遅れの到着です(>_<)。今日は快晴予報だったので駐車場が空いているか不安だったのですが…まさかの1台しか停まっていませんでした。初めての山なのでもう少し人がいて欲しかったのですが…よく考えれば、快晴とはいえ、今日は平日ですもんね(^_^;)。
さて、駐車場までの道ですが、最近登った山は、登山口までの道が荒れたダート道が多かったので、朝日岳ももしやと思いましたが、意外にも道はしっかりと舗装されていました♪しかもトイレも設置されています。

駐車場の奥に登山口があります。この時期はこの時間でもうこの明るさ。

川沿いをしばらく歩きます。

ここを右に進むと…

古寺鉱泉に到着。駐車場から5分でした。

朝日岳へは、この橋を渡って、古寺鉱泉の左奥に伸びている川沿いの道を進みます。

川沿いのじめじめした道をしばらく歩くと…

ここから登りスタート。いきなりの急登です。

しばらく樹林帯が続きます。

有名な合体の樹。ヤマレコやブログでよく紹介されています。こちらから見ると合体しているようには見えないのですが…

反対側から見ると確かに合体しているように見えます(^_^;)。

樹林帯はまだまだ続きます。

残雪が現れました。

ここからは夏道と残雪の繰り返しです。

出発から約1時間。一服清水に到着。
このときは出発後間もなかったのでこの水場のありがたさを実感しませんでしたが、帰りはめっちゃ助かりました(^_^;)。

清水の近くにはお花が咲いていました♪
リュウキンカです。

お花に元気をもらいます(^_^)。

左手には目指す稜線が見えてきました。それにしても、ほんと雲ひとつない快晴です♪こんな快晴は滅多にないので、雲が湧いてくる前に早く山頂に着かねばと、自然と早歩きになります(^_^;)。

残雪のトラバース①(通過後撮影)。

残雪のトラバース②。
ここは少し緊張しました。ここでチェーンスパイクを装着。

古寺山。このときはこれが小朝日岳だと信じてやみませんでした。それにしても、残雪と新緑と青空のコントラスがたまりません♪

一服清水から約15分。ハナヌキ峰分岐に到着。

偏光フィルターなしでこの青さは奇跡。お花よりも青空の話になってしまいすみません(^_^;)。

ここから本格的な雪道になります。

この時期なのでスノーブリッジ多数。この辺りは絶対に踏み抜きます(>_<)。ゲイターを忘れたので、踏み抜くと雪が登山靴の中に入ってきて冷たい(T_T)。

残雪のせいで道がわかりにくい(>_<)。
とりあえず尾根に向かって登ります。

振り返るとなんと月山が見えました♪

月山をズーム。月山はまだまだ真っ白です!

ここから急斜面になります。ちなみに、帰りはここで滑りまくりでした(>_<)。今回はチェーンスパイクだけでは厳しかった…

道がほんとわかりにくいのですが、所々あるピンクリボンとGPSを頼りに稜線に向かって登っていきます。

ショウジョウバカマ(かな?)。

ピンクリボン(右端)がなければ絶対にこんな所登りません。

ここまでくればもう安心(^_^)。あとは青空に向かって登るだけ。

稜線まであと少し。

稜線に到着\(^o^)/。道が合っているか不安だったので、このピンクリボンはありがたい。
奥に見えるのは小朝日岳。この先の景色がすごかった♪

古寺山から小朝日岳に続く稜線と、

小朝日岳から大朝日岳へと続く稜線♪この稜線には心が震えました。大朝日岳は意外と近く感じましたが、その前の小朝日岳の登り返しに愕然とします(^_^;)。

振り返っても絶景。月山が全容を現しました。

月山ズーム。月山の左奥にはなんと鳥海山も顔を出しています。

鳥原山。奥に見えるのは蔵王。このときはまだ逆光で雪の状態はわかりませんでした。

ハナヌキ峰分岐から約1時間(出発から約2時間)。古寺山に到着。ここから見ると小朝日岳の方が大きく見えますね(もちろん錯覚)。
今思えば、この標識の先から一枚撮ればよかったと後悔(^_^;)。

古寺山からは一旦下ります(T_T)。
確か巻き道があるはずなので、巻き道を探しながら下ります(ちなみに、数日前に見たヤマレコでは、巻き道は残雪でまだ通行不可とありましたが今日はいかに…)。夏道はまだ所々残雪に埋まっているので、基本的には夏道横の残雪の上を、雪庇に注意しながら歩いていきました。

左から大朝日岳・西朝日岳・竜門山と続く絶景。まさに朝日連峰と呼ぶべき景色です♪

残雪の上には所々危険箇所があります!

一旦下ってからの登り返しスタート!
結局巻き道はわかりませんでした…

登ってきた稜線を振り返る。

古寺山から約30分(出発から約3時間)。小朝日岳に到着\(^o^)/。
大朝日岳の奥には飯豊山が顔を出しました♪小朝日岳からは大朝日岳が一望できるので、巻き道にしなくて本当によかった(^_^;)。ちなみに、山頂はブヨだらけで、ここから秘密兵器の防虫ネットを投入!めっちゃ快適でした\(^o^)/。

大朝日岳への稜線。この大朝日岳の姿は残雪フェチにはたまらない一枚ではないでしょうか。ちなみに、私はあまり残雪姿の山が好きではないのですが(厳冬期の真っ白な姿か紅葉の時期の真っ赤な姿が好きです)、この大朝日岳の残雪姿には感動しました(^_^)。

大朝日岳をズーム。右肩には大朝日小屋が見えます。

さて、ここから一気に下ります。


もったいないくらい一気に下ります(T_T)。一旦樹林帯の中へ。

どれだけ下るのかと文句を言いたくなる頃に、巻き道と合流。ここで合流するんですね。
帰りは巻き道に挑戦してみます!

残念な下りはここで終了。あとは登るだけです。

ここからは気持ちいい稜線歩き。テンションは上がりっぱなし\(^o^)/。
ところでこの感じ、どこかで見たことあるなと思ったら、…

笠ヶ岳へと向かう稜線とそっくりです(^_^)。(2016年10月16日撮影)(ちなみに、右肩に小屋(山荘)がある点も笠ヶ岳と同じ。)
そう考えると、笠ヶ岳より約1,000mも標高が低いのに、同じような景色を味わえるなんて、朝日岳は北アルプスの山々にも引けを取らないほんとすばらしい山ですね!

後ろには月山がずっと見守ってくれています。

ミネザクラ(かな?)。

安達太良山、西吾妻山、磐梯山方面。

至福の稜線歩き♪

銀玉水が見えてきました。

小朝日岳から1時間弱(出発から約3時間半)。銀玉水に到着。
この先に待ち構える登りが本日の核心部です!

ちなみに、左に下ると水場がありますが、今回はスルーしました。

さて、急斜面に挑みます。さすがにチェーンスパイクだけではこころもとなく、6本爪でもいいからアイゼンを持ってこればよかったと後悔しました(>_<)。
うっすらと残るトレースを辿り、慎重に登ります。振り返ると足が竦むので、上だけを見て必死に登ります。

無事に登り切りました。すると奥には日本海が♪

ほんと気持ちいい稜線歩きが続きます♪雲ひとつない快晴ということもあり、気分は最高です。

右を見ると、西朝日岳から、竜門山、寒江山、以東岳へと続く稜線。飯豊連峰にも引けを取らないすばらしさです。いつか縦走してみたい。

大朝日小屋が見えてきましたが、写真では岩と同化していますね(苦笑)。

朝日嶽神社。

大朝日小屋が近づいてきました。ほんと最高のロケーションにありますね。シーズンは満員になる理由がわかります。

大朝日小屋に到着。
ちなみに、二階の入り口は冬季用。冬はあそこまで積もるんですね!さすが日本有数の豪雪地帯(^_^)。

そして、ここは西朝日岳方面からの縦走路との合流地点でもあります。

小屋の中を覗くと、とてもきれいな小屋でした。ここなら泊まりもありですね(^_^)。登山靴を脱ぐのが面倒だったので、今回はこれ以上お邪魔しませんでした。ちなみにここでアクシデントが。外に出ようと思ったら、なんと扉が開きません。閉じ込められたのかと一瞬焦りましたが、単に押す引くを間違えただけでした(苦笑)。

小屋の先の最後の残雪を越えると…

ついに山頂をとらえましたが、

山頂よりも右に見える飯豊山に心を奪われてしまいました(^_^;)。

飯豊山をズーム。屏風のような姿に感動。

大朝日小屋から約10分(出発から約4時間半)。大朝日岳山頂に到着\(^o^)/。意外と早く着きました。結局誰とも会わない、とても静かな山行となりました。山頂は360度の絶景♪私ひとりで絶景を独占です( ̄▽ ̄)。
まずは月山、鳥海山をバックに一枚。

続いて飯豊山、磐梯山、西吾妻山をバックに一枚。

方位盤。

祝瓶山方面。
それにしても飯豊山かっこよすぎです。

中ツル尾根。こちらから朝日鉱泉に下れます。
バックには安達太良山、西吾妻山、磐梯山。

蔵王方面。
蔵王と言えば雪のイメージですが、意外と雪は残っていませんでした。

登ってきた小朝日岳、古寺山方面。
こう見ると大朝日岳の方がはるかに高いですね。

月山と鳥海山をズーム。

それでは、360度の絶景をぜひお楽しみください\(^o^)/。

一通り写真・動画を撮り終えたらごはんタイム。山頂は風が冷たいですが、ちょうど心地よい冷たさ(^_^)。風のおかげで、虫もほとんどいませんでした。
このままずっと山頂でまったりしたかったのですが、帰りのバスの時間があるので、30分ほどで下山開始。

大朝日岳ありがとうございました(^_^)。
絶対にまた来ます。

銀玉水への恐怖の下り。下れるかずっと不安でしたが、気温が上がって雪が緩んできたので難なく下れました。ところで、いつも思うのですが、登りで振り返ると恐怖を感じる下りも、下りで下る下りは案外平気だったりします。

小朝日岳への登り返しが立ちはだかります((;゚Д゚)))。
これは無理だと思い、

巻き道にチャレンジしましたが…

あえなく撃沈(T_T)。ヤマレコのみなさんの忠告に素直に耳を傾けるべきでした。これで15分ロスorz

小朝日岳に戻ってきました。
この写真、今回の一番のお気に入りです(^_^)。紅葉の時期の真っ赤な姿や厳冬期の真っ白なこの姿もぜひ写真におさめたい。

飯豊山をズーム。

月山・鳥海山をズーム。朝よりも鳥海山がはっきりと見えます。

小朝日岳から約30分。気持ちいい稜線歩きもここで終了。大朝日岳・小朝日岳ともに見納めです。

月山・鳥海山も見納めです。さて、ここからが核心部です。道がわかりにくい残雪の下りが待ち構えています(>_<)。

ハナヌキ峰分岐付近まで降りてきました。残雪の下りはチェーンスパイクでは滑りまくりでした。

山頂から約3時間。無事に古寺鉱泉に戻ってきました\(^o^)/。お疲れさまでした。
もう初夏の陽気でした。

この後、レンタカーを借りた福島駅まで戻り、夜行バスで大阪へ帰りました。スカイマークの神戸ー仙台便を使えば、この日中に大阪に帰れたのですが、この時はまだ神戸ー仙台便が復活しておらず、また、福島から新幹線で帰るお金も高いので、夜行バスにしました。)


朝日岳。噂通りなかなかハードな山行でしたが、天気は快晴で、初日に行けなかった飯豊山はもちろんのこと、月山、鳥海山、八幡平、岩手山、蔵王山、安達太良山、西吾妻山、磐梯山など東北を代表する百名山もばっちり見え、大満足で終わりました\(^o^)/。
朝日岳は本当にすばらしいかったので、一面が真っ赤に染まる紅葉の時期や、一面が真っ白になる厳冬期にぜひまた来たいと思いました(^_^)。

おしまい